水中ロボット技術の重要性を社会にアピールするとともに、水中技術に関心を持つ子供の裾野を広げるため、海洋工学関係者を中心として、水中ロボットの競技会または展示会を開催しようという機運が高まりつつあります。その結果、昨年2006年10月21日に、初めての全国的規模のイベントとして、神戸大学深江キャンパスで第1回水中ロボットフェスティバル(水中ロボフェス'06)が開催されるに至りました。これはTechno-Ocean 2006/19th JASNAOE Ocean Engineering Symposiumの一環として、IEEE/OES日本支部及びMTS日本支部の共催、神戸大学等の協力の下、各大学ほか有志からなる実行委員会の手で運営され、初の試みにも関わらず大学、民間、社会人、高校等分野を超えて約40作品が参加し、入場者総数約180人、地元のテレビニュースにも放映されるなど成功裏に終わりました。
この成功のもと、東京辰巳国際水泳場の指定管理者である日本管財株式会社より、「水泳の聖地」とも呼ばれている同水泳場の素晴らしいプールを無償提供いただき、同社主催により「'07水中ロボットコンベンションin東京辰巳国際水泳場」(略称:水中ロボコンin辰巳'07)が2007年3月24日に開催されることとなりました。
これを契機に、水中ロボコン推進会議(議長:浦 環 東京大学教授)を結成し、同コンベンションを日本管財株式会社とともに共催することとし、さらにその後開催されるこの種のイベントに対しても継続的に支援していくこととなりました。
今回の開催にあたっては、水中ロボフェス'06の成果をより発展させ、分野、地域を超えた出品者のさらなる拡大を目指すだけでなく、子供向けの体験操縦を実施したり、地域の教育実践活動との交流を模索するなど、水中ロボット競技会・展示会の可能性を広げるためのさまざまな試みを行い、実践活動に携わる方々と意見を交わす場としたいと考えています。
水中ロボコン推進会議として、以上の趣旨に賛同いただき、皆様の積極的な参加協力をいただきますようお願いいたします。